4月の中頃、山梨県都留市の夏狩地区にある太郎・次郎の滝に行ってきました。この滝は住宅街の裏手と立地にあるにもかかわらず、ちょっと珍しい潜流瀑を見ることができます。どうやらこの夏狩地区は富士山からの豊富な伏流水が湧き出ていて、あちこちに湧水ポイントがあります。太郎・次郎の滝もその湧水を源としています。
駐車場から滝までは住宅街の舗装された道をひたすら進むのでアクセスに関しては抜群に良いです。ただこのブログで紹介している滝のほとんどは駐車場から山道を進んで向かうので、街の中を歩くことに少し違和感を感じましたね。
滝の話に入る前に山梨県の都留市について簡単に説明させてください。滝に行くまでは自分の大月と富士吉田の間ぐらいにあって、都留文科大学がある街ぐらいの認識でした。
地図に起こすとこんな感じで赤い線で囲ったところが都留市。ほとんど山しかなくて大月から富士吉田方面に向かう通過地点になりがちな気がするが、今回の旅で立派な目的地になることがわかりましたのでそれを詳しく説明していきたいおと思います!

駐車場までのアクセス(駐車場が移動しています)
7台ほど停めれる無料駐車場が用意されています。ありがたいですが駐車場にも滝にもトイレは無いので、事前に済ませてるのが望ましいかと。(あとこの日滝にいたのは自分だけでしたが、なぜか駐車場は一台しか空いてなかったです。。。)
この駐車場については都留市の公式ページにも丁寧に記載されていますので、そちらも参考にしてもらえれば問題なく辿りつけるかと思います。

滝までの道のり
案内看板に従って駐車場前の道路を真っ直ぐ進めば、迷うことなくに滝に辿りつけます。
滝への道中、勢いよく水が流れる水路が目にすることができます。冒頭で少し紹介しましたが、このあたりは『十日市場・夏狩湧水群』といって、富士山からの湧水が出ている地域として有名です。この水路もその湧水が流れている。

案内看板があるので迷うことはないと思いますが、こんな住宅地のそばに滝があるのかと初見ではちょっと戸惑いました。


太郎・次郎の滝
昔、夏狩のある家に太郎、次郎という兄弟の賊が入り村の人たちに見つかって追い詰めれられ、二人とも北の崖から飛び降りて死んだ。太郎の飛び降りたところの滝を太郎滝、次郎が飛び降りたところの滝を次郎滝という。
現地の案内看板より


太郎・次郎の滝は柄杓流川(しゃくながれがわ)のそばにある潜流爆です。崖の上に湧水が出て、それが滝となって落ちてきてるようです。手前が次郎、奥が太郎でどちらも落差は10mほどで、太郎のほうが水量が多いのは冬も春も変わらないです。(上部がどうなっているのかすごい気になる。。。)
写真だけ見ると太郎・次郎の滝は潜流瀑というちょっと珍しい滝というだけで、そんなに変わり映えの無い滝に思えますが、この場所は滝以外にも至るところで水が湧き出ていて、ちょっとよその滝では見れない神秘的な景色を目にすることができます。


ここも夏狩湧水群の一つ。住宅地のすぐ裏手にこれだけの滝と湧水があることにちょっと感動を覚えました。。。

夏狩湧水群
太郎・次郎の滝があるエリアは『十日市場・夏狩湧水群』という名称で環境省が選定した「平成の名水百選」に選ばれています。太郎・次郎の滝の他にもお寺の中の湧水地やワサビ園など水を楽しめるポイントがいくつもあるのが素敵です。


長慶寺
駐車場が用意されているので停めさせてもらいました。ここを起点に周囲の湧水ポイントを散策するのが都合がいいです。(駐車料金はかからないですが、一応お賽銭箱に気持ち程度の金額を入れておきました)
敷地内に湧水池があります。お寺カフェが併設されていますが、今回は営業時間前だったので見ることできなかったです。



長慶寺の向かいの湧水池
長慶寺の向かいにも水がチョロチョロとですが湧き出ていて、池もありました。


長慶薬師霊命水源
長慶寺から歩いて2、3分の場所にある水源地です。
富士山の溶岩地層の間から湧水が滲み出ているのを見ることができるのがとても面白かった。富士山の湧水についてちょっと理解が進んだ気分になりました。(何事も現物を目にするって大事ですね笑)



周辺情報
都留市市役所近くの「荻窪」といううどん屋でお昼を済ませました。富士吉田のうどんを提供してくれてます。
麺は太め、量多め、値段抑えめでたくさんの人がひっきりなしに訪れてました。コスパを求める人にはおすすめです!
太郎・次郎の滝も見応えがあって、さらにチョロチョロと無数の伏流水が崖から落ちてくるのは幻想的で見ているだけで気分が落ち着く場所でした。また他の湧水ポイントも充実していて、とても楽しかったです。個人的には都留市は三島市に次ぐ湧水の町かなと。(あちらは湧水にだいぶ力を入れているので)
次は近くの西桂町にある神鈴の滝に紹介したいと思います。それではまた!
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