どうも、こんにちはzunです。
誰にも定期的に訪れる場所、訪れないと気持ちが落ちつかない場所があるかと思います。筆者にとってはそれは長野の白馬村にある大出公園と、もう一つが同じ長野県にある「乗鞍高原」です。
一大観光地として有名な「上高地」や3000m級の山々が連なる北アルプスがある中部山岳国立公園に乗鞍高原は位置しています。温泉やスキー場、登山・ハイキングのアクティビティが有名で、どこを見渡しても素敵な景色が目に映ります。
そんな自然豊かな乗鞍高原には「三本滝」、「善五郎の滝」と「番所大滝」の三つの滝があり、「乗鞍三滝」として多くの観光客が訪れている名所です。
そして乗鞍三滝は三つとも乗鞍岳に源を発する小大野川にかかっていますが、同じ川にかかっている滝とは思えないほど、それぞれの滝に個性があります。

日本百選の滝にも選ばれている「三本滝」は文字通り三つの滝から成っていて、文句無しで乗鞍三滝の中で一番雄大な姿をしています。滝壺で三つの滝を一望できる満足度は他の滝に無い大きな魅力ですが、その姿を見るためには片道30分の山道を進まないといけないのが難点。。。

「番所大滝」は駐車場から10分ほどで辿り着けるアクセスの良さがウリ。落差40mから勢いよく流れ落ちる小大野川の水と滝を囲むように自生している苔が不思議な雰囲気を醸し出しています。体力に余裕があれば乗鞍の渓谷を満喫できる「番所小滝・千間淵ま」で足を伸ばすのもいいです。
「善五郎の滝」は駐車場から片道15分ほどの場所にあるので、番所大滝と同様に気軽に来ることができ、それでいて乗鞍高原のちょっとした渓谷歩きと滝の水飛沫を間近で体験できるのが大きなポイント。
乗鞍高原に来るたびに乗鞍三滝のどれかには足を伸ばすようにしてますが、三本滝はおいそれと行くにはハードルが高いので、だいたいは番所大滝かこの善五郎の滝。どちらの滝も素敵で甲乙つけ難いですが、善五郎の滝は渓谷歩きを楽しみつつ、雄大な直瀑を楽しむことができるので、乗鞍三滝をどれか一つ薦めるとすればこの滝を紹介すると思う。
今回はそんな善五郎の滝の紹介となります。
善五郎の滝に向かう前に「長野県乗鞍自然保護センター」に寄ってみる
善五郎の滝を紹介する前に、乗鞍高原にある「長野県乗鞍自然保護センター」と併設されている「中部山岳国立公園 松本市乗鞍観光センター」にトイレ休憩も兼ねて情報収集のために寄り道しました。
こういう観光地の公共施設にはインターネットでは手に入らない現地の生きた情報が転がっているので、どこに行くにしてもあれば寄ることを強くオススメします。
実際に「長野県乗鞍自然保護センター」を尋ねてみると、やはり役に立ちそうな情報がありました。
乗鞍高原に関する資料やパンフレットが多くありましたが、特に乗鞍高原の観光案内図は優秀で、乗鞍高原の観光スポットがどこにあって、駐車場からどれくらいかかるのかが一目瞭然。乗鞍三滝の他にも自然の観光スポットや散策コースを知ることできたのは大きな収穫でした。



善五郎の滝の駐車場へ

善五郎の滝の駐車場は二つあり、そのうち一つは長野県道84号線沿いにあります。おそらく大半の人はここを目指すと思いますが、10台ほどのスペースしか用意されていないのでハイシーズンの土日だと埋まっている可能性があります。(実際に筆者が停めてからすぐに満車になりました)
もしここがダメなら二つ目の駐車場「やまぼうし駐車場」に向かいましょう。広いスペースを持つ駐車場なので問題無く停めることができると思います。
ちなみにどちらの駐車場もトイレは無いし、善五郎の滝への道中にも「ちゃんとした」トイレはありません(あるにはありますが記事の後のほうで説明します)。事前に済ませておくのが吉です。
どちらの駐車場を使っても、善五郎の滝に向かう時間はそう変わらないですが、個人的には県道沿いの駐車場から善五郎の滝へ向かうルートのほうが楽だと思います。(「やまぼうし駐車場」からのルートは斜面が急でなかなかにハードだったので、体力に自信がない人にはおすすめできないです。。。)
ちょっと大変な「やまぼうし駐車場」からのルートですが、善五郎の滝の落ち口から乗鞍岳までを綺麗に写真に収めることができるルートなので、体力に自信のある人を是非使ってみてください。

それでは善五郎の滝へ
まずはスタート地点の確認


今回は使ったことがなかった県道沿いからのルートを紹介したいと思います。善五郎の滝への入り口は駐車場の目の前にあり、大きな看板もありますのですんなりとスタートを切ることができます。

入り口からはしばらく平坦な道が続きますが、始めのうちは目立った遊歩道がなく、迷いそうになるので写真の道標を目印に進んでみてください。
道標からは遊歩道が整備されているので、道沿いに進めは迷うことなく善五郎の滝へ辿りつけるかと。

善五郎の滝にはトイレが無いので注意!


善五郎の滝へ道中で仮設トイレが見えてきますが、あくまで携帯トイレを使うために用意されたブースなので注意が必要です。
正直この程度でハイキングで携帯トイレを用意するのは手間だと思いますので、先に紹介した「長野県乗鞍自然保護センター」とその隣にある「松本市乗鞍観光センター」で用を足してから善五郎の滝に来ましょう。
ここが善五郎の滝の折り返し地点

この道標がある分岐まで来れば、あとは善五郎の滝まで下るだけです。あと半分ほどなので頑張りましょう!(ちなみに「やまぼうし駐車場」から来た場合は奥の斜面から降ってくることになります。)



先ほどの分岐から善五郎の滝まで階段と急斜面が続きます。訪問した時は手すりが一部崩落していて、地面がぬかるんでいたので足元がだいぶ不安定でした。手軽に行けるとはいえトレッキングシューズやスニーカーを履いてきたほうがいいです。

橋が見えてくれば善五郎の滝はもうすぐです


橋が見えてきたら善五郎の滝はもう目の前です。
ここまで来ると善五郎の滝のもとに急ぎたいかもしれませんが、橋から見える小大野川の渓流がとても素敵なので逸る気持ちをグッと抑えて、橋の下に広がるエメラルドグリーンの清流を堪能してください。

この時は紅葉が始まるぐらいの時期で、山の木々は赤に黄色に色づき始めていて、川の深い緑とのコントラストが素敵でした。こういう風景を見ると神奈川から何時間もかけて来た意味があるなといつも思います。




いよいよ善五郎の滝とご対面!



さきほど訪れた長野県乗鞍自然保護センターによると、善五郎の滝は落差約30m、幅約10mの直瀑。ありふれた直瀑かと思いきや、実際に目の前にすると垂直の崖をストンと真っ直ぐに流れて落ちているさまが絶妙で、滝に黄金比があったらこういうのか思うくらいにしっくりときました。

大昔、乗鞍の火山から流れ出た溶岩の上を小大野川が流れることによって徐々に削れていったことでできたのが善五郎の滝で、溶岩の末端や側面部分にあたるそうです。なるほど、善五郎の滝までの道中に溶岩みたいな大きな岩があちこちに転がっていたのはそういうことかと合点がいきました。(溶岩の上を流れる滝といえば、静岡県の「鮎壺の滝」と成り立ちが似ていますね)


番所溶岩の名残
乗鞍岳の剣ヶ峰付近から噴出した溶岩が大昔の谷だった場所を埋めて平らにすることで、今の乗鞍高原が形成されたと言われます。その溶岩の名残を善五郎の滝への道中、あちこちで見ることができます。


善五郎の滝に寄ったあとは
乗鞍高原に来ると、乗鞍三滝と乗鞍温泉はセットで必ず楽しむようにしています。
毎回お世話になっている「美鈴荘」は日帰り温泉で500円、貸し切り温泉で1時間2100円と非常にリーズナブルに乗鞍温泉を楽しむことができます。建物も広く、浴場や休憩スペースにも余裕があるので、落ち着いて温泉を満喫できるところが気に入っています。
そしてそばがひしめき合う長野県の中でも、高所にありながら行列ができるそば店が乗鞍高原にはあります。それが「そば処合掌」。
開店が11時30分ですが、その時点ですでに店の外までお客さんが並んでいて、蕎麦が無くなり次第終了するので、開店前に並んでおくことを強くおすすめします。
そば処合掌






美鈴荘



善五郎の滝と乗鞍高原の簡単な紹介でした。今回は天気が雨模様と少し消化不良気味でしたので、また来年の新緑の季節に再訪して、記事を更新したいと思いますの乞うご期待ください。(それとも雪の季節には滝が凍り付き、氷瀑になるらしいのでがんばって来てみるか。。。)
今回の旅では善五郎の滝に行く前に日本百選の滝の一つ、「平湯大滝」に行ったので、それも記事で紹介したいと思います。
それではまた!

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