どうもこんにちわ、zunです。
毎年恒例の乗鞍温泉を楽しんだ後、ちょっと時間が余ったのでこれまで足を踏み入れたことがなかった奥飛騨方面に向かい、手軽に行けるとの評判な「平湯大滝」と少し離れた「銚子の滝」の2つの滝を見てくることにしました。
山道を進み長い安房トンネルを抜け、まずは平湯大滝に向かいました。この滝は「日本百選の滝」に数えられている名瀑で、落差も水量も立派で奥飛騨温泉郷の名勝地として、天気が悪い中でもたくさんの観光客が訪れていました。
平湯大滝は「飛騨三大名瀑」なるものにも数えられてるそうですが、他の2つの滝の情報が無かったのでちょっと不確かな情報。。。

平湯大滝の次に向かった銚子の滝は百選には選ばれていませんが、岐阜県が独自に選定してる「岐阜県の名水50選」に選ばれています。平湯大滝を見た後だと少し物足りないかもしれませんが、こじんまりと纏まっているけど滝壺まで近づくことができるので、迫力は十分です。

北アルプスを穿つ安房トンネルを進み、平湯大滝へ
岐阜県高山市「奥飛騨温泉郷」という住所にある平湯大滝。日本百選の滝の一つで、雪の時期になると氷瀑となりライトアップされることで有名ですが、実際に訪れたの初めて。(滝とはあまり関係がないですが、温泉という名前がそのまま住所に使われているのは風情があっていい)
平湯大滝に近い駐車場に停めるのがベスト

平湯大滝の駐車場は二つあり、そのうち一つは1分もかからずに平湯大滝を拝めるほど近い場所にあります。
あとで平湯大滝について詳しく紹介しますが、日本百選の滝に選ばれるほど雄大でメジャーな滝でありながら、他ではあり得ないぐらいにアクセスが良いのが大きなポイント。この駐車場は10台以上停めるスペースがあるので、まずはここを目指しましょう。

不便だけど平湯大滝から少し離れた場所にも駐車場がある

平湯大滝に近い駐車場が空いてなかったらこちらの駐車場を利用するしかない。ただ平湯大滝まで徒歩で15分ほどかかる距離にあるので、なるべくなら使いたくはない。。。あくまで予備プランだと考えてください。
平湯大滝にトイレはあるにはある

平湯大滝にはちゃんと公衆トイレが用意されています。外から見るだけだと機能してるか怪しいですが、中はとても綺麗にメンテナンスされていて何不自由なく使えました。
ただ二つある駐車場のどちらからも離れた場所にあり、駐車場に着くと「あれ?もしかしてトイレが無い?」とちょっと残念な気持ちになります。なんでこんな不便な場所にあるのかはちょっと疑問で、筆者は帰り際にたまたま気付けましたが、人によってはスルーしてしまうかもしれない。
1分で平湯大滝とご対面!

さて駐車場とトイレを確認できたので平湯大滝を目指しましょう。と言っても近いほうの駐車場からだと歩いて1分足らずで平湯大滝が見えてくるので、いい意味で拍子抜けです。
日本百選の滝に選ばれている滝だと白糸の滝、吹割滝や棚下不動滝は駐車場からそれなりに近いですが、この平湯大滝ほどではないです。これからの近い・遠いの基準は平湯大滝になります笑。(なおこの後向かう銚子の滝も駐車場から数分の場所にあるので、今回の滝巡りは体力的にだいぶ楽でした)


さらに平湯大滝に近づいてみることに
散策路が整備されていたので滝壺を目指して行けるところまで行ってみようと思います。


散策路の途中で見つけた砂防堰堤
平湯大滝にある砂防堰堤の案内看板がありました。「滝谷」や「黒谷」という名前が川なのか、地名なのかちょっと気になったので、いつものように帰ってからインターネットで調べてみることに。




意外に情報が無く、探しに探してようやく見つけました。現地の案内看板と北陸地方整備局や国土交通省のHPを照らし合わせると、
『平湯大滝がかかっている「大滝川」という川が流れている谷を「滝谷」といって、それが「黒谷」を流れている川と合流して、人の手で整備された「滝谷流路工」を通って平湯川となり、奥飛騨温泉郷を流れている』と考えました(間違っていたらごめんなさい。。。)
(この後、「滝谷上流砂防堰堤」にも足を伸ばします。)

滝谷は中部山岳国立公園内に位置し、北アルプスの雄大な自然景観と豊富な温泉に恵まれた奥飛騨有数の観光地であり、四季を通じて多くの人々が訪れている。
「滝谷流路工」は、名所平湯大滝の「水」と周辺の「緑」との調和を図り、自然石を配した砂防ダム・階段式の護岸、模様型枠を用いた床固工、擬木を用いた橋・案内板・安全策が採用されており、隣接してキャンプ場もあるため、キャンパーたちの水のふれあいも可能となっている。
また、床固工の銘板は地元の小学生がデザインしたものである。
引用元:https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/tedukuri/pdf/Part4_h1/4-44.pdf
あと個人的な感傷になりますが、昭和の終わりから平成の始まるあたりの平湯大滝の様子からすると、以前は観光客向けに綺麗に整備されていたのだなと感心したのと同時に今はそれが見る影も無いことに悲しみを覚えましたね。



乗鞍高原の滝に似ている平湯大滝
駐車場から2、3分ほど散策路を進むとぐっと平湯大滝に近づき、その姿をはっきりと見えてきます。
木々の合間から垂直にストンと落ちるさまは乗鞍高原にある「善五郎の滝」に似ています。そして斜面は草木で覆われていて、溶岩と滝とのコントラスが「番所大滝」を見ているようで個人的に気に入ってます。
流石は百選の滝に選ばれるだけあって、駐車場から近いだけが平湯大滝の魅力ではないことがでわかったのは嬉しい収穫です。


ちなみに成り立ちについて調べると約4万年前に乗鞍連峰の一つ、四ッ岳の噴火で流れ出した溶岩の末端にあるのが今の平湯大滝だそうです。善五郎の滝、番所大滝と同じ乗鞍岳の溶岩の上を流れているから似た雰囲気を醸し出しているのかと妙に納得。
大昔に乗鞍岳の溶岩が四方八方に流れ、美しい地形を作りだしたのだと思うと少し感慨深いです。

以前はさらに平湯大滝に近づけたのかなと思わせる橋の跡がありました。たぶんもう復旧することはなさそうなので、暖かい季節にでも来訪してじゃぶじゃぶ歩いてみようと思います。

平湯大滝の下流にすてきな砂防堰堤を発見!

先ほど紹介した平湯大滝から遠い駐車場のそばになんか橋が見えたので、急いで車を停めて散策してきました。
見かけた橋の名前は「かもしか橋」、その橋の上から見る大滝川がこれでもかというほど透き通っており、また平湯大滝の看板にあったように「滝谷流路工」として景観を損ねないように工事されているのがわかりました。

橋を渡った先にある堰堤のそばで水遊びができそうだったので、夏には水着を持って来訪しようかなと。

平湯大滝を後にして、銚子の滝へ
平湯大滝の次は国道158号沿いを高山市街地に進みます。その途中、高山市丹生川町に平湯大滝に並ぶほどアクセスが良い滝があります。それが次に向かう銚子の滝です。
銚子の滝の駐車場はわかりにくい場所にあります
銚子の滝に向かうには国道158号から林道に入るのですが、その場所がわかづらかったので、Googleマップのストリートビューを載せておきます。
国道158号を右折して、Googleマップに載っていない林道に進めば、銚子の滝の駐車場に辿りつけます。林道なので対向車との離合には気をつけてください。
林道を進んだ先に銚子の滝の駐車場が見えてきます

銚子の滝には乗用車が三、四台ほど駐車できるスペースがあります。あとは路肩のちょっとしたスペースに停めれそうです。ちなみにトイレはありませんのでご注意を。
駐車場を進むとあっという間に銚子の滝に

駐車場から銚子の滝に向かう途中、銚子谷川にかかる滝見橋という古びた橋があります。
何気にない、滝や渓谷でよく見るような橋ですが、上から覗く銚子谷川の水が感動的なほど透き通っていたので、飛騨高山地域のポテンシャルの高さを感じざるを得なかった。(また見て回らないと行けないエリアが増えた。。。)



橋を渡って銚子の滝とご対面
橋の先に進むといよいよ銚子の滝が見えてきます。雨が降ってたおかげなのか、銚子の滝の水量は凄まじく、25mの高さから流れ落ちる水が轟轟とけたたましい音を立てていました。


こじんまりとした滝なので写真のように滝壺近くまで近寄れます。銚子の滝を真下から見上げることができますが、滝に近づき過ぎると水飛沫で濡れます笑

さきほど見た平湯大滝がストンと真下に水が落ちているのに対して、銚子の滝はアーチを描いて水が流れて落ちています。よく見るとアーチは二段の滝になっていて、それがお酒をつぐ銚子に似ているのが名前の由来だそうです。
ちなみにこの銚子の滝ですが、平湯大滝と同様に「岐阜県の名水50選」なるものに選ばれています。



今回は平湯大滝と銚子の滝という岐阜県高山市にある2つの滝を紹介しました。
銚子の滝がある丹生川町という町は広大な自然エリアを抱えていて、乗鞍岳までその範囲に入っています。なんがそう聞くと滝もたくさんありそうに思えますが、調べてみると手軽に行ける滝が意外に少なく、一番最初の候補になるのはおそらくは銚子の滝となるはずです。
その次に挙がるのはおそらくは「五色ヶ原の森」にある滝で、それはもう滝好きとっては魅力的で、Googleマップの写真からでも素晴らしさが伝わってくる滝が多くあります。
ただ!五色ヶ原の森は約3,000ヘクタールもの手つかずの自然が残っているため、散策するには山岳ガイドの同行が義務付けられています。そのためさくっと行ける場所ではないのが難点。(あとちょっとお金がかかるのも。。。)
結局平湯大滝と銚子の滝の2つぐらいしか駐車場から手軽に行ける滝はありませんでしたが、平湯大滝の雄大さを目の前にして日本百選の滝に選ばれるだけのことはあるなと、これからは積極的に百選の滝を狙って行こうと強く思いました。
次は最近疎かにしていた群馬県を巡ってみたいと思います。それではまた!

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