【長野県茅野市】おしどり隠しの滝 ~ 横谷渓谷のゴールにある最推しの滝に行ってきました【駐車場〇トイレ〇】

乙女滝から始まった滝巡り・川歩き。この茅野を巡る旅の終わりは横谷峡谷・渋川の最奥にある「おしどり隠しの滝」で締めたいと思います。(乙女滝と同様に冬にも一度来ているので再訪という形で、冬と夏の様子を合わせて紹介します。)

おしどり隠しの滝は駐車場から歩いて10分もかからない場所にあり、舗装された道を行くのでアクセスはだいぶ楽。創業130年の歴史を持つ秘湯宿「明治温泉」が滝の真横にあり、旅館の大浴場から滝を眺めることができるそうです。(旅館にいる犬も妙に愛くるしいので、来訪の楽しみの一つとなっている笑)

【公式】 山の宿 明治温泉 | 蓼科・奥蓼科温泉郷の秘湯一軒宿
滝を間近に望む秘湯一軒宿、蓼科・奥蓼科温泉郷の山の宿明治温泉は、創業130年を越える温泉宿です。日常とは違ったゆっくりと流れる時間をお愉しみくださいませ。

乙女滝、霧降の滝の記事で紹介させてもらった遊歩道をひたすら進むと、おしどり隠しの滝に辿りつけるが、片道で2時間ほどがかかりだったので、Instagramなんかで有名な御射鹿池みしゃかいけの駐車場まで車で向かうことにした。

右から乙女滝、霧降の滝、王滝そしてゴールとなるおしどり隠しの順で見て回ることができる
蓼科中央高原|横谷峡遊歩道
蓼科中央高原横谷峡遊歩道のご案内ページです。

駐車場までのアクセス

山奥だがよく整備された駐車場

「御射鹿池普通車駐車場」に車を停めて、そこから滝まで歩くことなります。20台ほどのスペースがあり、舗装もされているので滝の駐車場としてはいいほうかと。すぐそばに大型車専用駐車場があり、そちらにトイレも併設されているので助かります。

ちなみにですがアルピコ交通さんからバスも出ているので茅野駅から来ることもできます。こんな場所にまでバスが出ているのはありがたいです。

路線バス | 長野のバス・鉄道ならアルピコ交通株式会社
信州・長野から全国各地へ【アルピコ交通株式会社】。一般路線バスの時刻表・のりば案内・よくあるご質問・路線バスの乗車方法。ICカードKURURUの使い方についてご紹介しております。主要駅からの路線バス取扱い確認も可能。

おしどり隠しの滝付近には明治温泉も含めて温泉宿がいくつかありますが、このあたりは奥蓼科おくたてしな温泉郷という温泉エリアだそうです。冬の時期に訪れた際は「横谷温泉旅館」に泊まったので、残念ながら利用する機会はありませんでしたが、日帰り温泉もあるらしいので機会があれば行ってみようと思う。

奥蓼科温泉郷の宿泊施設案内

滝までのアクセス

駐車場から湯みち街道(長野県道191号線)を少し上がると明治温泉への分岐が見えてきます。ここから10分ほど歩くとおしどり隠しの滝に辿りつけます。舗装された綺麗な道なので体力に自信のない人でも簡単に辿り着けます。

明治温泉に休憩所があったことに気づかず。。。

明治温泉が見えてきたらおしどり隠しの滝はもうすぐです。旅館の前に車が停めれそうなスペースやトイレがありますが、これらは明治温泉を利用する人向けで、滝見客が使ってはいけません。

途中の立て看板にもそうあるので注意

建物の左側に降りていき、そこから階段を降りたらおしどり隠しの滝はもう目の前です。

夏の明治温泉
白丸で囲った先の階段にすすむと滝に到着
以前に来た時にはなかった看板。たしかに橋はないけど流されてもうだいぶ経つと思うが、夏だけ出してるのか?

ちなみにですが、階段のそばには犬が繋がれています。犬の真横を通るのが少し怖い人もいるかと思いますが心配はご無用。リードに繋がれていて、かつ人間にほとんど興味がなく、近づいても全くの無反応です笑。

まだ元気そうでなにより

そばに近づいても吠えることも警戒することもありません。撫でると少しだけ嬉しそうな仕草をするのは自分の勘違いか。こうもおとなしいと滝なんかほっておいてずっと撫でていたいぐらいです笑(ただ訪れるたびに元気がなくなっている気がするので少し心配です。)

滝よりこの子が目当てだったりする

下の写真は初めておしどり隠しの滝に来た際の写真。この時も吠える訳でも逃げる訳でもなく、とても気怠そうに接してくれました。「なんだよお前、仕方ねえな」みたい感じが可愛くて印象深かったです。(相変わらず名前を知れなかったのがちょっと残念。。。)

気怠そうなのか、たんに元気がないだけなのか

わんことの触れ合いに名残惜しさを感じつつ、階段を下っていくとおしどり隠しの滝が眼前に広がってきますが、滝に目を奪われて階段を踏み外さないようにご注意を。地味に傾斜でキツく、人によっては登り降りに恐怖を感じるかと思います。

滝へと降る階段は手すりがあるとはいえ、急勾配になっているので登り降りは慎重に
下から見た階段

おしどり隠しの滝

おしどり隠しの滝は横谷渓谷・渋川の最も上流に位置する滝で、段瀑と渓流瀑が合わさった形をしています。4段ほどの段瀑に見えるがゆるやかに傾斜した岩盤を滑るように水が流れています。(こうなった場合、落差で語るべきか全長で語るべきなのかがわからなかったです。。。)

滝と旅館とで一つの絵になっているのが気に入っています
急な階段の中ほどから望むおしどり隠しの滝

ちなみに最初に訪れた際は、11月下旬ということで紅葉はもう終わりに差し掛かっていました。木々は枯れ果て、景色も寂しくなっていましたが、ぽつぽつと梢から葉が落ちた木々の中にある滝は、躍動感がいっそう際立っていて、それはそれで良さがあることに気付かされました。

冬のおしどり隠しの滝。緑色のチャツボミゴケ、白い水と枯れ木、枯れ葉の茶と相まって不思議な風景を演出しています

おしどり隠しの滝は霧降の滝同様に酸性水質の渋川にかかっているため、魚なんかの生き物は全くいません。その代わりとはいってはなんですが、こういう環境でこそ生息できるチャツボミゴケを夏・冬問わず目にすることができます。草津のチャツボミゴケ公園と似たような環境なのだなと感じました。

チャツボミゴケについてはこちらも! 温泉大滝 in チャツボミゴケ公園(群馬県吾妻郡中之条町)

以前は簡素な橋がかかっていて対岸に行けたようですが、大雨のせいで流されたしまった模様。橋が掛かっていたであろう対岸に木製の階段が見えますが、あれが王滝への遊歩道となる。

冬に来た時は川の水量が減っていたのでなんとか歩いて対岸に渡れたが、今夏に訪れた時はとてもいける水量ではなかった。

橋がかかっていた場所。岩に切れ込みやボトルの打ち込み跡がみえる
奥蓼科「おしどり隠しの滝」「御射鹿池」「三十三番観音」

滝の下流側に目を向けると、意外にも流れが穏やかのがわかった。

おしどり隠しの滝でのお気に入りの一枚。滝を望める場所にベンチがあるのはうれしいですね

滝の下流側にある坪庭

滝を満喫した後、引き返さずに滝の下流に向かって歩いてみてください。雑木林の中を50mほど進めばちょっとだけ神秘的な坪庭が目の前に広がってきます。

苔に覆われて石作りのベンチがなんともいえぬ神秘感を醸しだしていた
ポツンと赤い花を咲かしているのが妙に気に入った

森林浴を楽しみながら奥まで進んでいくと緩やかに水が流れている眺めが見えてきます。なだらかな岩盤の上を滑るように川が流れていてるのが、横谷渓谷の素敵なところで、ここでも川に足を入れて川遊びを満喫しました。

川の中からの撮影
一枚岩の上を滑るように川の水が流れている様は美しくて本当に素敵です

乙女滝から始まった横谷渓谷の滝巡り・川遊びの旅もこのおしどり隠しの滝でおしまいです。横谷渓谷・渋川沿いの滝はどれも素敵ですが、あえて一つ選べというならこのおしどり隠しの滝をおすすめしたいと思う。駐車場からのアクセスもほどよくて、滝の立派で珍しい形をしているのがいいですね。

ただこんなに素敵な滝なのに、夏と冬はどちらともおしどり隠しの滝にはあまり人がいませんでした。嬉しいような悲しいような。(御射鹿池にはたくさんいるんですが。。。)

次は山梨県の滝を巡ってみようと思います。ではまた!

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