ここ何年かの殺人的な暑さにだいぶ参っていたので、夏は水遊びして涼むと心に決めている。
長野県茅野市にある横谷渓谷で滝巡りと散策を楽しんできました。今回訪れたのは長野県茅野市にある横谷渓谷で、ちょっとネットで調べてみると一枚岩の滑滝になっている場所があり、川の流れが滑らかなので「歩くのはそんなに難しくないのでは?」と考えました。
この横谷渓谷ですが、実は2年ほど前にも一度訪れていますが、時期が11月だったためか木々は枯れて、滝の水量も少なかったので景色がもの寂しく、緑の季節にまた訪れようと思っていました。
今回ようやく再訪する機会ができたので、横谷峡谷での川歩きの様子と滝と合わせて紹介したいと思います。
横谷渓谷には「乙女滝」、「霧降の滝」、「王滝」の3つの滝がありますが、そのどれもに無料駐車場からアクセスすることができます。ただ王滝まで歩いて行って帰ってくるのは現実的ではなく復路はバスを使うのが一般的なので、今回は途中で引き返すことにしました。
ちなみに横谷渓谷に流れている渋川の上流にはさらにおしどり隠しの滝があるので、気になる人はそちらも訪れることををおすすめします。
ちなみに今回の見た中でおそらく一番有名で迫力がある乙女滝、実はこの滝は人の手によって作られた大河原堰という水路の一部で、調べてみると江戸時代に作られたということ。乙女滝以外にも面白そうな場所がいくつかありそうですが、水路扱いなのでおいそれを見ることができないかんじ。(夕霧の滝とか)このあたりはまた行く機会があれば茅野市の農林課に電話でいろいろ聞いてみよう思う。
駐車場までのアクセス


車の人は「横谷峡駐車場」に停める。20台以上は停めれるスペースがありますので、満車の心配はなさそうですが、トイレは整備されていません。歩いて近くの「蓼科中央高原観光協会」の公衆トイレを利用しましょう。
それとこの辺りは標高が1200m地点となり、付近にスーパー、コンビニや商店の類はないです。渓谷歩きをするなら、水分や携行食の準備を済ませておくことを激しくお薦めします。(自分は一度引き返してコンビニに寄ることになりましたので…)



木戸口神社
駐車場から横谷峡谷に向かう途中に見てくる神社です。

木戸口神社のすぐ脇を乙女滝に続く水路が流れていて、そこから滝の落ち口も見ることができます。(ガードレールを跨いで見るので滝下に滑落しないように注意が必要)轟轟と音を立てて水が流れていたので、冬に来た時には味わえなかった風景にちょっと感動です。


木戸口神社を少し先に進むと横谷渓谷全体の案内看板が見えてきます。今回は乙女滝、霧降の滝、屏風岩まで順で横谷渓谷の散策を楽しみました。

乙女滝
横谷峡駐車場から「横谷温泉旅館」に向かう途中に乙女滝への案内看板があります。そばの階段を降れば乙女滝はもう目の前です。


階段を降りたら誇張抜きに手が届く距離に水しぶきが飛んできます笑。こんなに近くで水飛沫を感じることはそうそうないので、暑さで参っていた身体には嬉しかったですね。


この乙女滝、人工の水路ということで滝の下流になにやら橋がかかっているのが見え、GoogleMapで探してみるもどう行くかはわからずじまい。水路なのでもしかしたら自治体の関係者しか行けないのかもしれない。残念。
霧降の滝
横谷温泉旅館を進んだ先にある滝。幅は5m、落差は2mほどで乙女滝と比べるといくぶんと小ぶりな滝。駐車場からこのあたりぐらいまではアップダウンも少なく、気軽に来れるので乙女滝と霧降の滝だけ見て引き返すのもアリかと思います。
全体的に茶色がかっているのは、温泉による酸性水質によって岩が錆ついているせいです。草津にある「嫗仙の滝」でも紹介していますが、見た目とおり生き物が生息できない川になっている。




霧降の滝にある朽ち果てた橋。行けそうかなと思えたが、土台がズレているのせいか立ち入り禁止になっていた。

フェンスで囲まれた場所
霧降の滝をさらに王滝に向かって進む途中にフェンスで囲われた人工物を見つけました。現地ではなんなのかわからなかった。横谷温泉旅館に向かって管が伸びているの何かに関連する設だろうか


横谷渓谷の川歩きと散策
霧降の滝から5分ほど進むと徐々に川の傾きが緩やかになってきます。ネットで見た光景が目の前に広がってきたので、このあたりから川歩きを始めてみました。水深を深く無さそうたったので少し歩いてみることに。ただ遊歩道から川にアクセスできる場所はないので、なんとか斜面を降りて行くしかないかった。
横谷渓谷には一枚岩という名所があるけど、このあたりも一枚の岩の上になっているようで綺麗な滑滝になっている。川の水がナメるように流れていて、深さも足首程度の箇所は歩きやすく、深いところでもトレッキングポールを使えば苦労なかったです。
10分ほど下流に向かって歩いて小さな滝にぶつかったので、遊歩道に戻りました。こうも暑い日が続いてると川の水の冷たさが身体に染み渡り、最高に心地よかった。





鷲岩
さらに奥に進んでいくとなんかゴツゴツした岩壁とともに看板が見えてきました。鷲岩と言うらしいが何が鷲なのかいまいちピンとこなかった。(自分の想像力の無さを呪う。。。)

屏風岩がある場所
鷲岩の先に進むと王滝、一枚岩と屏風岩への分岐点が見えてくる。看板には横谷峡氷瀑とある方に進めばすぐに屏風岩が見えてくるのだか、木々が枯れた秋・冬の時期しか全容が見れないらしい。

代わりと言ってなんだが、ちょっとした滝があったのでそれを満喫して引き返すことにした。ここも一枚の岩に川が流れているようだが、白い清流と錆びた川底、木々の緑のコントラストは正直不気味で、直感的に人の身体に何かいけないものだと感じさせる。


蓼科中央高原観光協会
前回に横谷渓谷を訪れた時は完全にスルーしていた蓼科中央高原観光協会。というか存在すらも認識していなかったのはあいかわらずの下調べ不足か。(あるいはアピール不足か。。。?)
言い訳するとしたら、道路から見るとメルヘン街道沿いによくある蕎麦屋の一つにしか見えないのがいけない笑。それを今回は横谷峡駐車場付近でトイレを探した結果、たまたま見つけたというのが訪問の契機なのでやはりアピール不足とする笑
外観からあまり期待せずに中に入ってみるといきなり度肝を抜かれました。壁一面に飾られた日本酒の一升瓶。長野県で生産された銘柄が並んでいるとのことだが、10m以上あるのか最上部までぎっちりと並べてられており、上のほうは識別できなかったです笑


施設の中には水洗式のトイレがあります。(借りておいてなんですが、ここにお金を落としていきませんでした。申し訳ありません。。。)


お土産屋もあり、長野県の名産物が並んでいた。日本酒もたくさんあったが、生憎この日は諏訪の舞姫酒造で翠露という銘柄のお酒を買う予定だったのでスルー。あと建物内に食事処も入っていたが訪れたタイミングで閉店でした。残念。


ついでながら舞姫酒造もご紹介



以前に諏訪の居酒屋で飲んだ「翠露」という銘柄の日本酒が忘れられなくて、とうとう酒造まで足を運びました。日本酒よりは焼酎派なんですが、この翠露と川場村の「水芭蕉」だけはとても気に入っていいるので近くに寄った際は必ず買うようにしています。
翠露純米大吟醸美山錦中汲み生酒磨き49と翠露純米大吟醸雄町中汲み生酒磨き49の2本をいただきましたが、前者は口に含んだ瞬間から甘さが広がり、喉越しでも甘さが残るフルーティな味わい。後者は喉越しがスッキリしてる味わいで、自分は後者のほうが好みでした。
生酒を買ったのでモンベルの保冷バッグに保冷剤と一緒に入れて持ち帰りました。(この保冷バックはかなり優秀でだいぶ助かっている)
舞姫酒造の店内には飲み比べサービスを利用するお客さんが5,6人ほどいました。どうも諏訪五蔵と名前で宣伝されており、付近の酒造と一緒に飲み比べをしてるようです。
おまけ:音見滝なる滝を探してみた
乙女滝にある看板には「音見滝」という滝の情報があったので、好奇心に駆られ看板の地図を手かがりに探してみました。
看板とGoogleMapを駆使して滝の跡のような場所を掴めたのですが、写真のように轟轟と水が流れていいる滝はありませんでしたが、その跡のような場所はあったのでここで紹介しておきます。(GoogleMapにも載ってない滝を見れると少し舞い上がったがそう甘くはなかった笑)

看板の地図のあたりをうろちょろしていると「おとみばし」という橋を見つけ、その下を水路が通ったような跡がありました。そのすぐ横を小水力発電所と大きな水道管が通っていたので、水の流れはそちらに移ったのか、それとも時期が悪かったのかわからずじまいでした。




二度目の訪問となった横谷渓谷と乙女滝、霧降の滝。前回よりは気持ちに余裕がありつつも、季節も冬から夏でその様がだいぶ異なりあちらこちらで興奮しぱなっしでした。やはり滝を見るなら緑が生える夏の季節がよい。
このあとはまたおしどり隠しの滝に向かいましたのでそちらも紹介したいと思います。それではまた!
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